トラック運転者の労働時間等(改善基準1)

トラック運転者の労働条件の改善を図るため、労働大臣告示「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」(改善基準告示)が策定されています。

改善基準が適用される労働者

 改善基準が適用される労働者とは、労働基準法第9条に規定する労働者(下記労働基準法9条参照)であって、四輪以上の自動車の運転の業務に従事する人です。

 つまり、雇用されて給料をもらっていて、運転業務に主として従事している人をいいます。

トラック運転者については、運送業のトラック運転者のほか、毎日自家用トラックで配達している人や、商店の配送部門に雇われて通常運転している人などにも改善基準が適用されます。

拘束時間・休息期間

改善基準告示は、自動車運転者の労働の実態を考慮し、拘束時間、休息期間等について基準を定めています。

労働時間とは

作業時間、手待ち時間(荷物の積み込みのために待機している時間等)も含まれる。また、時間外労働時間(残業)や休日労働時間(休日出勤)も含まれます。

 拘束時間とは

始業時刻から終業時刻までの時間で、労働時間と休憩時間(仮眠時間を含む)の合計時間をいいます。

休息期間とは

勤務と次の勤務の間の時間で、睡眠時間を含む労働者の生活時間として、労働者にとって全く自由な時間をいいます。

 

労働時間には、時間外労働時間と休日労働時間が含まれますので、その時間数・日数をできるだけ少なくして、改善基準告示に定める拘束時間内の運行、休息期間の確保に努める必要があります。

拘束時間の限度=休息時間の確保

  1箇月の拘束時間は以下のとおりです

 ① 1箇月の拘束時間は原則として293時間が限度です。

 ② ただし、毎月の拘束時間の限度を定める書面による労使協定を締結した場合には、1年のうち6箇月までは、1年間の拘束時間か3,516時間(293時間×12箇月)を超えない範囲内において、1箇月の拘束時間を320時間まで延長することができます。

(下図参照)

 

 (労使協定で定める事項)

・協定の適用対象者

・1年間について毎月の拘束時間

・当該協定の有効期間

・協定変更の手続等となっています。

「1か月」の意味

1か月の拘束時間といった場合の「1か月」とは、暦による1か月をいいます。したがって、月の1日から末日までの期間とするほか、賃金計算期間(例えば当月15日から翌月14日まで)の1か月間によることもできます。

「1日」の意味

「1日」とは、始業時刻から起算して24時間をいいます。

 拘束時間の限度

拘束時間については、安全運転やトラック運転者の健康に配慮して、1日、1か月についてその限度が定められています。

1か月

原則

293時間まで

例外

労使協定があるときは、1年間の拘束時間が3,516時間を超えない範囲内で、1年のうち6日月までは、1か月320時間まで延長することができる。

 

1日

原則

13時間まで

例外

拘束時間を延長する場合でも、最大拘束時間は16時間ただし、1日の拘束時間が15時間を超える回数は、1週間に2回以内