年金の選択及び併給2

65歳以上の配偶者の方が受ける遺族厚生年金の額は、次の図のB「遺族厚生年金」老齢厚生年金×1/2遺族厚生年金×2/3を比較し、いずれか高い額となります。

これにより決定された遺族厚生年金の額が、A「老齢厚生年金」の額を上回る場合は、その差額部分が遺族厚生年金として支払われ、老齢厚生年金に相当する額の支払いが停止となります。A「老齢厚生年金」の額が遺族厚生年金の額を上回る場合は、遺族厚生年金は全額支給停止となります。

※平成19年3月31日以前に、65歳以上(昭和17年4月1日以前生まれ)であってすでに遺族厚生年金を受ける権利のある配偶者の方は、次の図のA・B・Cいずれかの組み合わせを選択することになります。配偶者以外の方は、A・Bいずれかの組合せを選択することになります。

 老齢厚生年金500,000円 遺族厚生年金900,000円

まずBの金額とCの金額を比較し金額の高い方を選択します。

今回の場合Bの900,000円です。

次にA自分の厚生年金とBの金額を比較し高い方を選択します。

比較した結果Bの900,000円が一番高くなります。

今回の場合はBの遺族厚生年金と老齢基礎年金の組み合わせを選択することとなります。

この場合、自分の老齢厚生年金500,000円と遺族厚生年金400,000円として900,000円の年金が支給されることになります。

注)年金額は同じですので、どの制度からいくら支給されるか気にされない方もおられますが、所得税に違いが出ますので注意が必要です。 年金と所得は別にご説明します。

 老齢厚生年金500,000円 遺族厚生年金600,000円

まずBの金額とCの金額を比較し金額の高い方を選択します。

今回の場合Cの650,000円です。

次にA自分の厚生年金とCの金額を比較し高い方を選択します。

比較した結果Cの650,000円が一番高くなります。

今回の場合はCの自分の老齢厚生年金・遺族厚生年金と老齢基礎年金の組み合わせを選択することとなります。

この場合、自分の老齢厚生年金500,000円と遺族厚生年金150,000円として650,000円の年金が支給されることになります。

老齢厚生年金850,000円 遺族厚生年金600,000円

まずBの金額とCの金額を比較し金額の高い方を選択します。

今回の場合Cの825,000円です。

次にA自分の厚生年金とBの金額を比較し高い方を選択します。

比較した結果Aの850,000円が一番高くなります。

今回の場合はAの自分の老齢厚生年金を選択することとなります。

この場合、自分の老齢厚生年金850,000円は遺族厚生年金600,000円を比較すると自分の老齢厚生年金の方が遺族厚生年金より高いため、結果として遺族厚生年金は全額支給停止される事となります。

老齢厚生年金と障害基礎年金

〔老齢基礎年金と老齢厚生年金〕を受けている人が「障害基礎年金を受けられるときは、老齢基礎年金と障害基礎年金の2つの基礎年金をあわせて受けることはできませんが、65歳以後老齢厚生年金と障害基礎年金はあわせて受けることができます。この特例は〔障害基礎年金と障害厚生年金〕を受けられる人にも適用され、次の図のいずれかの組合せを選択することになります。